朽ちる空き家

不動産が負動産にならない為に

以前の記事である、空家実態調査から読み解く空き家活用の真実では、空き家の実態をお話ししてきました。

持ち家は、高齢化と共に住む人がいなくなり、相続されても使われることはなく売られることも貸されることもなく、長期間に渡り放置され続け、やがて建物の躯体や内外装の破損が発生し、活用できる用途もなくなり朽ちて行く。

賃貸用の貸家は、築年数が経つことにより外観や内装、設備が古くなっていき結果的に陳腐化することになり、借主が退去してしまうと思うように次の借主が現れず空室が続く、そして放置され老朽化と共に建物の破損が発生し、中には所有者が諦め募集すら行われなくなってしまう建物さえ存在する。

 

この様な状態になっている空き家が多く存在し、世の中へ悪影響を及ぼしているか、及ぼそうとしている。

なぜ空き家が悪影響を与えるのかと言うと、放置されることにより建物が崩れ近隣住民を危険にさらしたり、敷地内に生え茂る草木などが敷地を越えてしまったり、長期間空き家の状態が続くことにより第三者の勝手な占有が発生し治安の悪化に繋がったり、放火などの犯罪発生源となってしまったり、害獣や害虫が多く発生したりと多くの問題が起こるからです。

また、こうした問題を解決すべく近隣住民や自治体が動くことにより、空き家がなければ発生しなかった費用などの出費も出てくることになります。

 

空き家という1つの問題が多くの問題を生み出し、空き家周辺地域の住民や行政に大きな影響を与えてしまっているのです。

 

資産から負債に変わる時

本来は、不動産は資産であり有効活用をすれば、それなりの収入を生み出すことだってできてしまうのですが、現在空き家となっている建物に関しては、多くの所有者が今のまま放置する意向を示しています。

このまま放置を続けるということは、今後行政指導が入り行政代執行などが行われると建物の取り壊しなどが強制的に行われることになり、その費用を所有者である者に重くのしかかってくることとなるのです。

資産である不動産が負債でしかなくなり、まさに負動産となってしまう可能性も出てきているというのが現状になります。

 

こういった負の財産にしない為には3つの方法しかありません。

  1. 空き家を活用し空き家ではない状態を作り出す。
  2. 空き家を定期的に点検し管理する。
  3. 空き家を取り壊し更地にする。

2と3は基本的にはお金がかかり、2に関しては、小さな負担ですが今後永久的にかかる費用となるでしょう。

3に関しては、解体撤去に大きなお金がかかり、固定資産税などが増えるので更に負担は大きくなります。

 

1に関しては、活用方法により大きく違ってきますが、一般的には所有者に大きな負担がかかることは当然です。

ただ、活用方法によっては、所有者が小さな負担もしくは負担なく活用できる可能性も残っています。

 

活用は早めの対応が得策

空き家を将来的に活用しようと思ってはいるが、現在は放置しているという方は、なるべく早めの対応が得策です。

空き家を活用するには、ある程度の条件が整っていないと大きな負担がのしかかってくることになります。

最も費用がかかるのが、躯体が痛んでいる場合です。

主なものとしては、雨漏りや白蟻被害などです。

こういったものは、躯体に大きなダメージがある場合がほとんどですから、大きな補修や修繕が必要となってくるでしょう。

 

そうならない為にも、躯体が痛む前に活用し常に利用している状況を作り出すことが重要となります。

建物は、空室期間が長くなればなるほど躯体や設備が痛む可能性は高くなって行きます。

 

もし、すぐには活用することが難しいということであれば、毎月多少の費用負担はありますが空き家巡回管理などもありますので、そういったサービスを利用することも検討すべきでしょう。

 

空き家問題を理解すること

建物や土地を所有しているのであれば、当然ながらその土地や建物に対しては責任が発生します。

たった1戸くらいの空き家があったって問題はないだろうという甘い考えが多く積み重なって空き家問題という国にとって大きな課題になっているのです。

まずは、そのことを理解することが重要です。

 

たった1戸ですが、されど1戸だということを理解して下さい。

この1戸が数百戸、数千戸、数百万戸と積み重なることにより、問題が発生してしまっているのです。

 

空家等対策の推進に関する特別措置法が施行された現在では、空き家問題は他人事ではありません。

空き家を所有している、所有する予定がある方全てに影響がある法案です。

 

現在は、朽ちていない空き家でも長期間放置することにより、必ず朽ちて行きます。

そうなると特定空き家に指定され固定資産税の減税処置も対象外となり、大きな負担が降りかかってくることになります。

朽ちていない今の空き家を上手に活用すれば、こういった負担を強いられることはありません。

空き家活用を真剣に考える時代が来ているといっても過言ではないでしょう。

 

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