空き家瓦

空家実態調査から読み解く空き家活用の真実

建物が空き家となる背景にはいろいろな事情や状況があります。

そして、空き家と言ってもその建物の現状や所有者の内容、空き家期間、活用意思、維持管理に付いての考え方など様々です。

そこで、国土交通省が5年に1度実施している空家実態調査を基に空き家の詳細に付いて見て行きたいと思います。

そして、そこから見えてくる空き家活用の活路を読み解いてみましょう。

 

空家実態調査とは

国土交通省が5年毎に調査を実施している空き家調査で、国としての住宅政策の一環として行われているものです。

空き家の詳細を調査することにより、今後の住宅ストックとして利用できるかどうかなどを具体化し、空き家活用の道筋を作るのに役立つものでもあります。

また、空き家率や空き家数だけでは見えてこない、空き家となってしまった理由や今後の活用意思、空き家の状態などを明確化するのにも必要な調査です。

 

平成21年の空家実態調査は、平成20年の住生活総合調査からデータ提供を受けて空き家情報を抽出し現地調査、近隣住民への聞き取りを行い、所有者を特定して訪問や郵送によるアンケートを実施したものです。

空き家発見数は880件で、所有者特定は575件、アンケート調査回収が510件(訪問調査509件郵送調査1件)となっています。

空家実態調査結果はこちらからご覧いただけます。(ただ、調査報告書は200ページ以上の大容量ですので全てを読むのにかなりの時間がかかると思います。)

 

空き家の詳細

日本中に建物は星の数ほど建っていますが、1つとして同じものはありません。

当然それは空き家でも同様です。

そして、空き家を所有している方もそれぞれ違い、考え方も違ってきます。

 

今後は空き家の活用は活発化してくることが予想されますが、どういった空き家が活用するのに有利となるのか、活用する範囲が広くなるのかなどを見て行くと同時に、最も重要である空き家所有者の考え方や意思から見えてくる空き家の行方を見て行きたいと思います。

 

細かな数値が淡々と並ぶ欄もありますが、空き家を所有している方は最後までお読みいただければ幸いです。

 

所有者住所の空き家までの距離

敷地内が19%、徒歩10分以内が24.1%、市区町村内が27.6%、他の市区町村21.2%、無回答が8%となっています。

徒歩10分以内敷地内が43%と約半数、70%の所有者が空き家と同じ市区町村内という結果で、所有者は空き家の近隣に住んでいるということが分かります。

また、半数以上が同じ地区に居ながら空き家を活用しきれていないという事実が浮き彫りになっています。

敷地内 19%
徒歩10分以内 24.1%
市区町村内 27.6%
他の市区町村 21.2%
無回答 8%

 

空き家の所有主体

誰が何人で空き家を所有しているのかということを調査した結果です。

個人が74.7%、個人共有が2.7%、法人が15.3%、都道府県市区町村が4.9%、都市再生機構・公社が1.4%、その他0.8%、無回答が0.2%となっています。

個人の単独名義が7割以上となっており、次に法人15%と大きな差が出ています。

空き家は個人家主が多いことからも活用がされ難いという背景がありそうです。

1つ位空き家があっても問題ないだろう、1つ活用したって意味がない、そんな思い1つ1つから空き家問題という大きな課題が日本に課せられているのです。

個人 74.7%
個人共有 2.7%
法人 15.3%
都道府県市区町村 4.9%
都市再生機構・公社 1.4%
その他 0.8%
無回答 0.2%

 

所有者の年齢

空き家所有者の年齢に付いては、法人や自治体は省いて集計を取っています。

30歳未満が0%、30歳から40歳未満が1.3%、40歳から50歳未満が5.6%、50歳から60歳未満が11.9%、60歳以上が56.5%、無回答が24.8%となっています。

これらの結果からは、高齢者が空き家の多くを所有しているということが分かり、所有者の半数以上が60歳以上で、次いで50代が11%、40代が5%とかなりの差があり、空き家を活用したくても出来ないという現実が見えてきます。

また、高齢になればなるほど裕福な方が多くなっているので、空き家を活用して得られる数万円のために面倒な思いはしたくないという背景もあるのでしょう。

30歳未満 0%
30歳から40歳未満 1.3%
40歳から50歳未満 5.6%
50歳から60歳未満 11.9%
60歳以上 56.5%
無回答 24.8%

 

所有者の就業形態

空き家所有者の就業形態に付いては法人や自治体は省いて集計を取っています。

常雇が9.9%、臨時雇が0.5%、自営が35.4%、無職が29.1%、無回答が25.1%となっています。

自営業が最も多く35%となっていますが、この自営業の中には賃貸住宅経営者21%が入っていますので、入居者募集をしている貸家(借家)も多く入っていることが想像できます。

また、無職が29%と年金受給者の所有者が多いのも分かります。

ほとんどの空き家所有者が高齢者と言うことからも理解できますね。

常雇 9.9%
臨時雇 0.5%
自営 35.4%
無職 29.1%
無回答 25.1%

 

所有者の世帯人数

1人が8.4%、2人が26.8%、3人が12.7%、4人が9.1%、5人以上が13.2%、無回答が29.9%となっています。

ここでも空き家の所有者が高齢者が多いということもあり、2人以下が35%と多くの割合を占めていることが分かります。

1人 8.4%
2人 26.8%
3人 12.7%
4人 9.1%
5人 13.2%
無回答 29.9%

 

所有者の世帯年収

200万円未満が3%、200万円代が3.8%、300万円代が3.8%、400万円代が4.1%、500万円から700万円未満が9.1%、700万円から1000万円未満が9.1%、1000万円から1500万円未満が4.8%、1500万円から2000万円未満が2.8%、2000万円以上が3.5%、無回答が55.9%となっています。

やはり年収のことになると答え難いのか無回答が55%と半数以上となっています。

1000万円以上の高所得者が11%と空き家所有者の1割というのが印象的です。

空き家の所有者はお金に困っていないという見方もできるかも知れませんね。

だからこそ、空き家を活用して収入を得ようという考えが希薄になってしまっているとも言えます。

200万円未満 3%
200万円代 3.8%
300万円代 3.8%
400万円代 4.1%
500万円から700万円未満 9.1%
700万円から1000万円未満 9.1%
1000万円から1500万円未満 4.8%
1500万円から2000万円未満 2.8%
2000万円以上 3.5%
無回答 55.9%

 

所有者の住宅

持家が74.9%、賃貸が1%、社宅が0.3%、間借りが0.5%、無回答が23.3%となっています。

持家が7割以上と空き家の所有者のほとんどが持家となっており、賃貸など住まいを借りている方が1.8%と圧倒的に少なくなっています。

こういった背景からも空き家の所有者はお金に困っていないという見方ができそうです。

持家 74.9%
賃貸 1%
社宅 0.3%
間借り 0.5%
無回答 23.3%

 

所有者の自宅と空き家以外の住宅所有戸数

0戸が46.1%、1戸が7.3%、2戸が3.5%、3~10戸が9.9%、11戸以上が7.3%、無回答が25.8%となっています。

該当空き家や自宅以外に住宅を持っているかという質問ですが、1戸以上持っているという方が28%と3割近くまで存在しており、賃貸経営をしている方や資産を多く保有している方が多くいるのが分かります。

0戸 46.1%
1戸 7.3%
2戸 3.5%
3~10戸 9.9%
11戸以上 7.3%
無回答 25.8%

多くの空き家所有者は高齢者であり、裕福な家庭の割合が高く収入をこれ以上増やさなくても生活していけるという面からも空き家の活用が進まないという現実がある可能性は高いでしょう。

 

空き家の最寄り駅からの距離と所要時間

距離・徒歩での所要時間・バス乗車時間と3つの調査が行われています。

それぞれに共通することは、駅から離れれば離れるほど空き家が多くなるということ。

すなわち、駅から離れるほど需要が少なくなってしまうということ。

 

距離

500m未満が18.6%、500mから1km未満が35.3%、1km以上が45.5%、無回答が0.6%となっています。

1km以上が45%と最も高く、駅からの距離が短くなればなるほどに減っていくことから、駅から遠くなればなるほど活用しずらくなり空き家が増える傾向にあるようです。

500m未満 18.6%
500mから1km未満 35.3%
1km以上 45.5%
無回答 0.6%

 

所要時間(徒歩)

5分未満が14.7%、5分から10分が29%、10分から15分が18%、15分以上が30.4%、無回答が7.8%となっています。

ここでも駅から遠くなればなるほど空き家が多くなっていくのが分かります。

5分未満 14.7%
5分から10分 29%
10分から15分 18%
15分以上 30.4%
無回答 7.8%

 

バス乗車時間

5分未満が4.3%、5分から10分が20.5%、10分から15分が22.2%、15分以上が53%、無回答が0%となっています。

最寄り駅からのバス乗車時間も長くなればなるほどに空き家率が高くなっており、15分以上バスに乗車しなければならない地域は5割とかなり高いのが分かります。

5分未満 4.3%
5分から10分 20.5%
10分から15分 22.2%
15分以上 53%
無回答 0%

立地に関しては変えることができないですから、駅から遠く離れていても活用できるような工夫が必要になってくるでしょう。

 

空き家の用途地域

住居系が88.4%、商業系が8.8%、工業系が1%、指定なしが1.4%、無回答が0.4%となっています。

住居系が9割に近く、住宅街に空き家が集中していることが分かります。

また、商業系にある空き家は賃貸に出しており募集中が多いということも想像が付きます。

住居系 88.4%
商業系 8.8%
工業系 1%
指定なし 1.4%
無回答 0.4

 

空き家の住居種類

専用住宅が87.6%、店舗併用住宅が9.6%、無回答が2.7%となっています。

ほとんどの空き家が住宅専用の建物であることが分かりますが、店舗併用も1割程度ありますので、今後の活用次第では役立ちそうな建物もあるということが伺えます。

専用住宅 87.6%
店舗併用住宅 9.6%
無回答 2.7%

 

空き家の構造

木造が51.5%、非木造が48.6%、無回答が0%となっています。

どちらも半数づつとなっていますが、非木造の内訳として共同住宅が43.4%と比率が高くなっています。

木造も24.2%と約半数は共同住宅となっています。

木造 51.5%
非木造 48.6%
無回答 0%

 

空き家の地上階数

1階建が12%、2階建が53.3%、3階建が12%、4階建以上が22.1%、無回答が0.6%となっています。

3階建や4階建以上は34%ありますが、これらはマンションなどになります。

また、2階建が最も多く1階建は12%と少なくなっています。

1階建 12%
2階建 53.3%
3階建 12%
4階建以上 22.1%
無回答 0.6%

 

空き家の居住室数

1室が23.1%、2室が30.4%、3室が22.4%、4室が13.5%、5室以上が10.6%、無回答が0%となっています。

2室が最も多く2DKや2LDKといったファミリー層に有効な建物が多いのが分かります。

また、3室以上も46%と約半数で活用価値が高い空き家は多くあるようです。

1室 23.1%
2室 30.4%
3室 22.4%
4室 13.5%
5室以上 10.6%
無回答 0%

 

空き家の延べ床面積

15㎡未満が2.5%、15から30㎡未満が28.4%、30から40㎡未満が18.2%、40から50㎡未満が11.4%、50㎡以上が35.7%、無回答が3.7%となっています。

50㎡以上が最も多いことからファミリータイプの間取りが空き家では多いことが分かります。

また、30㎡未満30%となっていますが、都心部に近くなればなるほど、この割合は高くなるでしょう。

15㎡未満 2.5%
15から30㎡未満 28.4%
30から40㎡未満 18.2%
40から50㎡未満 11.4%
50㎡以上 35.7%
無回答 3.7%

 

空き家のトイレ形態

洋式水洗が77.5%、和式水洗が10.8%、洋式汲取りが1.4%、和式汲取りが7.8%、トイレなしが2.5%、無回答が0%となっています。

洋式で水洗トイレが最も多くなっており、次いで和式で水洗が10%となっていますが、ほとんどの空き家で洋式水洗となっていることが分かります。

割合的には低いですが、汲取りも存在し9%と約1割となっています。

汲取りは、都心部から離れれば離れるほど多くなって行くことが予想されるでしょう。

洋式水洗 77.5%
和式水洗 10.8%
洋式汲取り 1.4%
和式汲取り 7.8%
トイレなし 2.5%
無回答 0%

 

空き家の浴室有無

浴室ありが87.1%、浴室なしが12.9%、無回答が0%となっています。

空き家の1割強が浴室がないようで、お風呂がない状態ではなかなか活用方法も限られてくると思われます。

浴室がない建物の活用であれば、コミュニティースペース・会議室や事務所などでしょうか。

浴室あり 87.1%
浴室なし 12.9%
無回答 0%

 

空き家の敷地内に駐車場有無

ありが55.7%、なしが43.9%、無回答が0.4%となっています。

駐車場が敷地内にあるかないかは、半々となっていますが、今後の空き家活用を考えると駐車場があった方が有利となったり活用範囲が広がるでしょう。

また、都心部から離れれば離れるほど車社会になるために、駐車場の有無は重要になってきます。

ただ、駐車場がない空き家でも近隣の駐車場を利用したりして上手く活用の活路を見出すこともできるでしょう。

あり 55.7%
なし 43.9%
無回答 0.4%

 

空き家の建築時期

1950年以前が3.9%、1951年から1960年以前が3.1%、1961年から1970年以前が11.4%、1971年から1980年以前が24.3%、1981年から1990年以前が25.7%、1991年から2000年以前が21%、2001年から2009年が9.9%、無回答が0.8%となっています。

約10年おきの割合になりますが、1971年から1990年で50%と半数になっています。

これ以前だと取り壊してしまっている物も多いので、空き家として出てこないということも、この期間の空き家が多い要因となっているのでしょう。

また、2001年以降の空き家が1割もあるという事実には驚かされますね。

まだまだ建てたばかりで現役という印象の築年数ですが、何も活用されずに空き家になってしまっているのは何とも勿体ないことです。

1950年以前 3.9%
1951年から1960年以前 3.1%
1961年から1970年以前 11.4%
1971年から1980年以前 24.3%
1981年から1990年以前 25.7%
1991年から2000年以前 21%
2001年から2009年 9.9%
無回答 0.8%

 

空き家の継続期間

1ヶ月未満が5.9%、1ヶ月から3ヶ月未満が18.8%、3ヶ月から6ヶ月未満が16.7%、6ヶ月から9ヶ月未満が6.7%、9ヶ月から1年未満が5.1%、1年から2年未満が15.9%、2年から3年未満が7.1%、3年から4年未満が2.7%、4年から5年未満が2.9%、5年以上が10%、無回答が8.2%となっています。

空き家期間が1年未満となっているのが53%と半数強。

これらの多くが売却や賃貸など活用を目的としていることは分かりますが、なかなか買主や借主が見つからないといった現実があるのでしょう。

それに比べて5年以上が10%と全体の1割となっていますが、これは完全なる放置状態でしょうから、こういった空き家をどう活用するのかというのが重要になってきそうです。

1ヶ月未満 5.9%
1ヶ月から3ヶ月未満 18.8%
3ヶ月から6ヶ月未満 16.7%
6ヶ月から9ヶ月未満 6.7%
9ヶ月から1年未満 5.1%
1年から2年未満 15.9%
2年から3年未満 7.1%
3年から4年未満 2.7%
4年から5年未満 2.9%
5年以上 10%
無回答 8.2%

 

空き家の破損有無

ありが34.1%、なしが65.1%、無回答が0.8%となっています。

建物の構造体や屋根、壁などが壊れているかという質問に対しては、なしが65%と半数以上となっていますので、今後の空き家活用という面では嬉しい結果になっています。

ありが34%ですが、これもどの程度かは不明ですので、簡易的な修復で建物自体が使えるようになるのかどうかがポイントになりそうです。

あり 34.1%
なし 65.1%
無回答 0.8%

 

空き家の活用状況

買主募集中(売却)が3.5%、借主募集中(賃貸)が67.5%、買主借主募集中(売却賃貸両方)が0.6%、非募集が28.2%、無回答が0.2%となっています。

空き家の多くが賃貸に出しており借主(入居者)を募集していることが分かります。

問題なのは非募集の28%です。

これらの空き家をどう活用すべきか、するべきかということが課題となりそうですね。

買主募集中(売却) 3.5%
借主募集中(賃貸) 67.5%
買主借主募集中(売却賃貸両方) 0.6%
非募集 28.2%
無回答 0.2%

 

買主借主が見つからない原因

募集し始めたばかりの為が29.3%、価格や賃料の値下げをしていない為が11.2%、条件を厳しくしている為が2.7%、ペットを飼育できない為が7.9%、居住面積が狭小な為が8.2%、建物が古い・設備が傷んでいる為が23.8%、最新の設備を備えていない為が12.3%、駐車場がない為が5.5%、?日照条件が悪い為が3%、耐震性に不安がある為が1.1%、共同住宅で遮音性がよくない為が2.5%、住宅の質や性能を示す情報が不足している為が1.6%、バス利用や鉄道駅から遠いなど、交通の便が悪い為が10.4%、商業施設や医療施設が少なく、日常生活が不便な為が1.6%、騒音や振動など、近隣環境がよくない為が1.4%、地域イメージがよくない為が1.4%、市況が悪い為が34%、その他が9.6%、無回答が2.2%となっています。

市況が悪い為の34%が最も多く、次いで募集し始めたばかりの為が29.3%、建物が古い・設備が傷んでいる為が23.8%と続いています。

景気の悪化により購入者や入居者が見つからないと思っている方が多いようです。

ただ、賃貸の場合は市況が悪くてもある程度は動きますし、場所によっては逆に動きが良くなることすらありますので、思い込みもあるのではないでしょうか。

こういったところも空き家活用には、知識を豊富に持っている不動産業者の介入なども必要になってくるでしょう。

 

募集条件が厳しかったり、賃料の値下げをしていなかったりしている場合は、相場に合わせたり条件緩和をすることで空き家解消はすぐにできます。

また、建物や設備が古かったりしていても相場相応の金額に設定することで、時間はかかっても買主や借主を見つけることは容易です。

課題は多くありつつも空き家解消をする手立ては多く存在するということが、このアンケート結果で分かります。

募集し始めたばかりの為 29.3%
価格や賃料の値下げをしていない為 11.2%
条件を厳しくしている為 2.7%
ペットを飼育できない為 7.9%
居住面積が狭小な為 8.2%
建物が古い・設備が傷んでいる為 23.8%
最新の設備を備えていない為 12.3%
駐車場がない為 5.5%
?日照条件が悪い為 3%
耐震性に不安がある為 1.1%
共同住宅で遮音性がよくない為 2.5%
住宅の質や性能を示す情報が不足している為 1.6%
バス利用や鉄道駅から遠いなど、交通の便が悪い為 10.4%
商業施設や医療施設が少なく、日常生活が不便な為 1.6%
騒音や振動など、近隣環境がよくない為 1.4%
地域イメージがよくない為 1.4%
市況が悪い為 34%
その他 9.6%
無回答 2.2%

 

非募集空き家の利用状況

別荘・セカンドハウス等として自己および家族・親族等の利用が6.9%、物置、トランクルームとしての利用が16.7%、社宅などとして供しているが6.9%、自治体等と連携して地域住民コミュニティのために利用が0.7%、特に利用していないが57.6%、その他が11.1%、無回答が0%となっています。

募集をされていない空き家の利用方法として、3割が別荘や倉庫、社宅、自治体利用となっていますが、一方で6割近くが放置されている現状があるようです。

空き家の利用状況で非募集が28.2%でしたので、空き家全体としては、16.24%の空き家が放置状態であることが分かります。

何にも活用されていない16%の空き家をどう活用すべきか、これが今後の課題です。

別荘・セカンドハウス等として自己および家族・親族等の利用 6.9%
物置、トランクルームとしての利用 16.7%
社宅などとして供している 6.9%
自治体等と連携して地域住民コミュニティのために利用 0.7%
特に利用していない 57.6%
その他 11.1%
無回答 0%

 

非募集空き家の今後の活用意向

現在と同じ利用方法を継続が55.6%、今後は自己居住を考えているが2.1%、別荘やセカンドハウス等として自己利用したいが0.7%、親や子供等の親族の利用に供したいが9.7%、賃貸の借主を募集したいが6.9%、購入者を募集したいが3.5%、賃貸と売却の両方で募集したいが0.7%、社宅等として利用したいが1.4%、自治体等と連携して地域住民コ ミュニティの活用したいが0%、建物を解体撤去し更地化したいが9.7%、その他が7.6%、無回答が2.1%となっています。

何かしらに利用や活用をしたいと考えている方が25%と4分の1程度に留まっており、建物の解体撤去を考えている方が約1割、現在と同じすなわち放置すると答えた方が5割強と半数以上だったことが空き家問題の根底でもあるでしょう。

こういった放置を続けるという方の意思を変えて行くことが、空き家問題解消の糸口になることは明確です。

現在と同じ利用方法を継続 55.6%
今後は自己居住を考えている 2.1%
別荘やセカンドハウス等として自己利用したい 0.7%
親や子供等の親族の利用に供したい 9.7%
賃貸の借主を募集したい 6.9%
購入者を募集したい 3.5%
賃貸と売却の両方で募集したい 0.7%
社宅等として利用したい 1.4%
自治体等と連携して地域住民コ ミュニティの活用したい 0%
建物を解体撤去し更地化したい 9.7%
その他 7.6%
無回答 2.1%

 

空き家になった原因

別の住居へ転居したが31.8%、建て替えのため一時的に退去が0.8%、増改築や修繕のため一時的に退去が0.2%、転勤等の長期不在が2.2%、賃借人などの入居者が退去したが56.5%、相続により取得したが利用していないが2.9%、居住用に取得したが入居していないが1.4%、二次利用のため取得したが普段は未利用が1.2%、賃貸経営用に取得したが借主がみつからないが2.2%、売却用に取得したが買主がみつからないが0.2%、その他が7.3%、無回答が0.6%となっています。

空き家となった原因として、賃貸で貸していたが借主が退去したという理由が56%と最も多く、続いて別の住居へ転居したが31%となっていますので、3割以上の空き家が何も利用されずに存在しているということです。

また、購入や相続により所有者にはなったが、活用していない活用先がみつからないと答えた方が8%と1割弱となっています。

所有者になったのは良いものの活用方法が分からないなど路頭に迷っている方も多くいるようです。

別の住居へ転居した 31.8%
建て替えのため一時的に退去 0.8%
増改築や修繕のため一時的に退去 0.2%
転勤等の長期不在 2.2%
賃借人などの入居者が退去した 56.5%
相続により取得したが利用していない 2.9%
居住用に取得したが入居していない 1.4%
二次利用のため取得したが普段は未利用 1.2%
賃貸経営用に取得したが借主がみつからない 2.2%
売却用に取得したが買主がみつからない 0.2%
その他 7.3%
無回答 0.6%

 

空き家のリフォーム実施状況

リフォームを行ったが34.3%、行っていないが65.1%、無回答が0.6%となっています。

空き家を活用するためにリフォームを行っている方が3割強となっていますが、そのリフォームの内容は天井や壁床などの内装の表層工事が2割、キッチンの工事が1割強、屋根や外壁の外装工事・トイレの工事・浴室の工事がそれぞれ1割弱となっています。

空き家の活用では、数百万円単位の多くのリフォーム費用がかかると思いこんでいる方が多いですが、このように内装の表層工事だけでも見た目は大きく変わってくることから、活用は容易にできるようになるものです。

また、表層だけの工事であれば数十万円程度でリフォーム可能なこともあります。

ただ、単純に工務店やリフォーム専門店へ見積りを依頼しても高額な見積り結果が出てくるだけですので注意が必要で、空き家活用の知識を豊富に持った不動産業者などへ、まずは相談するのが良いでしょう。

リフォームを行った 34.3%
行っていない 65.1%
無回答 0.6%

 

空き家の維持管理

定期的に見回り点検しているが34.1%、不定期に見回り点検しているが24.9%、何もしていないが9.6%、空家管理業者に委託しているが28%、その他が2.2%、無回答が1.2%となっています。

所有者自らか親戚など関係者が点検をしているのが59%と全体の6割となっていますが、不定期と答えた方が2割強ですので実際には数か月に1回程度しか点検を行っていない空き家が多いのが実情のようです。

また、専門の空家管理業者と契約を交わして管理してもらっているという方が約3割で、ある程度の方はお金をかけて維持管理していることが分かります。

 

一方で何もしていないのが1割弱に留まっているようですが、前述したように不定期点検が2割強ですので、3割強は充分な点検ができていない可能性が高いということです。

今後の将来的な空き家活用を考えると、定期的な点検は必須事項と言えるでしょう。

定期的に見回り点検している 34.1%
不定期に見回り点検している 24.9%
何もしていない 9.6%
空家管理業者に委託している 28%
その他 2.2%
無回答 1.2%

 

工夫次第では空き家を活用することは充分に可能

空家実態調査で空き家それぞれの詳細が分かりましたが、そこから見えてくるものは、多くの空き家が活用されずに放置されているということと、需要があり活用できるような空き家だとしても所有者が「需要がなく活用できないと思いこんでいる」「面倒で活用することに二の足を踏んでいる」ということが理解できます。

また、活用しようとはしているものの活用しきれていない空き家も多く存在しているようで、地域に合った適正な価格や賃料でなかったり、条件ではなかったりといったズレが原因で購入者や入居者が見つからず空き家のままになっているということもあるようです。

 

ですから、今のまま放置するのではなく、一工夫したり少し状況や考え方を変えてあげるだけで、活用できないと思っていた空き家も充分に活用できるようになるはずです。

場合によっては、支出しかなかった空き家が収入を生み出す建物へ変貌する可能性も秘めています。

 

空き家を所有している方は、今後ますます肩身が狭くなったり、支出が大きくなったりとイバラの道が待ち受けています。

建物が朽ち果てて使えなくなる前に手を打つべきなのは明白ではないでしょうか。

 

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